境界トラブルにはどんな事例がある?対策もご紹介!
お隣さんとの間で何らかのトラブルを抱えていては、お互い気持ちよく日々の生活を送れません。
お隣さんとのトラブルとしてよくあるのが、「境界線のトラブル」です。
今回は、境界線のトラブルでよくある事例や、境界線の確認方法を紹介します。
トラブル事例を知っておき、未然に防ぎましょう。
境界線のトラブルでよくある事例とは?
境界線のトラブルと言っても、その内容はさまざまです。
ここでは、4つのパターンを紹介します。
1つ目は、筆界についての認識が異なることによるトラブルです。
「筆界」とは、公法上の境界のことで、変更するには法務局に対して分筆登記・合筆登記の申請を行う必要があります。
これに対して、私法上の境界である「所有権界」というものがあります。
こちらは筆界とは異なり、双方の合意によって境界を変更できます。
本来であれば筆界と所有権界は同一であるはずですが、実際はそうとは限りません。
この2つの境界の位置が異なることによってトラブルに発展してしまうケースは少なくありません。
2つ目は、構造物などが境界を越えてしまうことによるトラブルです。
「屋根や軒などの建物の一部がはみ出ている」
「樹木が伸びて枝が境界を越えてしまっている」
こうした越境によるトラブルも、多くの事例があります。
3つ目は、境界標がないことによるトラブルです。
建物や塀の建て替えの際に、境界標を動かしたり、亡失したりすることもトラブルのもとになります。
4つ目は、お隣さんと不仲・疎遠であることによるトラブルです。
お隣さんとの関係性が良くない場合、本来であれば避けられるトラブルも避けられなくなってしまう可能性があります。
敷地境界線を確認する方法は?
境界線を確認するにはまず、境界標の位置を確認しましょう。
正確な測量が行われ、境界が確定している敷地では、敷地の角に境界標が設置されています。
それぞれの角にある境界標を結んだ線が、敷地境界線となります。
他には、登記簿謄本や地積測量図を確認する方法もあります。
これらの書類は法務局で閲覧・取得が可能です。
上記の方法で解決できない場合は、土地家屋調査士に依頼する方法が有効です。
まとめ
今回は、境界線トラブルでよくある事例と、境界線を確認する方法について解説しました。
境界線がはっきりしていないことは、近隣とのトラブルのもとになり得ます。
無用なトラブルを避けるためにも、境界線は早いうちにはっきりさせておきましょう。