老人ホームへ入居するときは自宅を売却すべき?わかりやすく解説します!
子供が自立し、定年退職をした後にいざ老人ホームへの入居を決めた時に、どのタイミングで自宅を売却するのがベストかお悩みの方は多いでしょう。
認知症になってしまうと、親から子供へと住宅の名義変更を行うことも困難になってしまいます。
そこで今回は、老人ホームへ入居するときに自宅を売却すべきなのか解説します。
老人ホームへ入居する時に自宅は売却すべきか
子供が就職や結婚のタイミングで家を出るケースが非常に多くなっていますが、子供が実家を離れてから残される夫婦は、片方が亡くなってしまうと一人での生活をしなくてはいけません。
まだ年齢が若い場合であれば、残りの人生を楽しむような気楽な生活を送ることができますが、年齢を重ねるとともに、前まではできていたことが一人ではできなくなっていきます。
そのため、多くの子供にとって親が一人で暮らすことは非常に心配なものでしょう。
このような場合、親が老人ホームへと入居するとなると、実家は空き家になってしまいます。
空き家になってしまう実家を売却すべきなのか、とりあえずそのまま空き家として置いておくべきなのか悩んでしまう方は多いでしょう。
多くの場合、「親は実家に戻らない」「子供も実家に住む予定はない」となるように、親が老人ホームから戻らない、戻って来たとしても実家には住まないなど、想定できるケースについて考えて慎重に売却するのか検討しなくてはいけません。
老人ホームへ入居する時に自宅を売却した方が良い理由
老人ホームへ入居する時に自宅を売却した方が良い理由を2つ紹介します。
1つ目は、「相続空き家の3000万円特別控除」が受けられなくなってしまうからです。
親が亡くなる時に実家が空き家の場合だと、相続が発生します。
親が亡くなった後に実家を売却しようと思うと、その売却で得た収益に対して最大3000万円控除される「相続空き家の3000万円特別控除」が利用できます。
しかし、これを利用するためには親が亡くなる直前まで実家で暮らしている必要があるため、老人ホームで生活をしていた場合には利用できません。
2つ目は、親が認知症になってしまうと、その後家を売りたくなっても売れなくなってしまうからです。
基本的に家を売却できるのは、所有者である本人だけです。
しかし、認知症になると判断能力が欠けていると判断されてしまうため、所有者である親本人はおろか例え血のつながっている実の子供だとしても、勝手に売却することはできません。
成年後見制度を利用する方法もありますが、リスクが伴うためあまりお勧めはできません。
そのため、スムーズに家を売却するためにも老人ホームへ入居するタイミングで売却してしまうのがお勧めです。
まとめ
老人ホームへと入居する時に家を売却してしまうのが、後々のことを考えると一番ベストなタイミングです。
しかし、売却をするタイミングは人それぞれのため、まずは不動産会社に相談してみるのが良いでしょう。
家の売却を検討している方はぜひ当社にお問い合わせください。